1979年公開の映画、ドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド出演。
ネタバレがあるので、詳細は追記にて。
カルフォルニア州サンフランシスコ湾には、陸から1.5キロの距離にとある小島があります。
その小島には刑務所があって、華やかな観光地から見えるにはそぐわない景観ですが、ある種の戒めになっていると冒頭で紹介されています。
脱出不可能と言われた絶海の孤島にある刑務所の名前は、アルカトラズ刑務所。凶悪犯ばかりが収容された鉄壁の監獄です。
島全体が岩の小島で、周囲を海に囲まれ、その海は潮の流れが早く海水温も低いので、泳いで逃げるのは不可能です。
また、囚人3人に1人の看守という厳重な監視です。点呼が2時間に1回という厳しさ。
けれど、脱獄常習犯の主人公モリスが仲間を集め、見事に脱獄を果たします。
映画では約2時間程ですが、脱獄に要した時間はなんと873日。す、すごい。
映画評論家の芝山幹郎さんが選ぶ脱獄映画No.1は、『穴』ジャック・ベッケル監督だそうです。
知らないなぁ。他にも、
◆『ショーシャンクの空に』フランク・ダランボン監督
◆『大脱走』ジョン・スタージェス監督
の2作品を紹介しています。
『ショーシャンクの空に』、私はこっちが好きです。だって、ハラハラしなくていいから(笑)。
『大脱走』はもう、あの曲とは真逆の展開に呆然として、トラウマです。
『アルカトラズからの脱出』は実話を元に作られていて、地味なんですが刑務所内のきまりや日常が淡々と描かれています。
刑務所内の構造が定広美香先生の『アンダーグランドホテル』に似ています。
屈辱を受けながら独房に入れられ、理不尽な扱いにも歯を食いしばり、脱獄する
絵を描く事が好きな囚人ドクがモリスに「菊はどこにある?」と訊かれ、「私の心の中だな。これだけは絶望したって閉ざせない」と得意げに答えるシーンがあって、その花が!
キタコレ!
そしてイングリッシュ、優しい〜( ;∀;)。シャツのボタンを閉めろと教えてくれたり、助けてくれたり。
吹き替えには、フランク・モリス(クリント・イーストウッド)の声を山田康雄さん、刑務所長の声を納谷悟朗さんが!
そう、ルパンと銭形警部です。
視聴中、ルパンと銭形警部がチラつくので、吹き替え版を見る方は、ご注意下さい(笑)。
end
2017-5-18 17:46
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