好きな作品がアニメ化、実写化される度に
否応なく モヤモヤした感情にぶち当たる。


ぶち当たって飲み込まれて
受け入れられない自分を受け入れたくなくて

もがいても仕方ないなら向き合うべきだと、
失恋ショコラティエ観ながら考えてた。





序盤のサエコさん結婚式の所までは完全にイチ読者目線。


台詞の言い回しとか、プラスされた演出とか

流れを滞らせないようにっていう改変

原作未読の人が納得出来るようなフォロ-


正直、う-ん…とは思った。


でも監督が原作を読んで、そう受け止めて、そう表現したのならそれもひとつの作品。



自分に合わないなら、触れないだけ。

私には合わなかった、って
これからも原作だけを読んでいくだけ。




でもCM挟んで、少し考えた。


失恋ショコラティエがドラマ化すると聞いて
真っ先に、原作とは別物だと考えて観ようと

そう決めてたのに

これは"原作と別物"として観てない。





それからは気持ちを切り替えて観た。


別物として観つつ、色んな事を思案してた。



テンポ、音楽、切り替え方
動画というベ-スでの演出。


ドラマとかアニメとかって
音楽を入れられるから良いね。

更に気持ちが盛り上がる。

光の入れ具合とかもすごく自分の好み。
色味のある光で。




ドラマとかアニメとかだと、演じる人とか声をあてる人達がいて

そのひとりひとりの受け取り方、個性とかでまた作品に違う色が加わる。


それが合ってる、合ってないは置いといて

そういう色が重なって混ざって出来上がったものが、新たに人に伝わって影響を与えていく。


素晴らしいな、って思う。







結局 最後まで失恋ショコラティエは観た。
純粋に面白かった。


チョコ好きとしては
作っている風景が映像として見られるし

表現の仕方も気になるから
録画、まではいかないけど、観ると思う。







原作が湾曲されて伝えられるのが嫌だ。

今までそう思って
実写化とかに抵抗があったけれど

湾曲されるとも限らないし


元々、作者さんの伝えたい事を
私自身100%読み取れてるわけはないし

実写化という新たな表現で、読み取れなかった部分が見つかるかもしれない。


それにその作品の受け止め方は
同じファンであってもひとりひとり違う。



だから、

つまり



諦める事にした。




自分の作品が、見た人に何かしらの影響を与えて、

出来る事ならばその人の娯楽となれたら、
前向きな気分にさせる事が出来たらって

作品を作る時に私自身は思っているから



だから
失恋ショコラティエに関しても

"何かしらの影響"を、観た方々が受け取ってくれていればいいのでは、と。



世界中の人に気に入られるものはないから。