朝起きたら
顔を洗い目を覚ます。
顔を洗ったら
エプロンをする
エプロンをしたら朝ご飯を作る。
一年前では1人分のご飯を作るだけだったから
パンを焼くだけ、納豆ご飯、昨日の残り。
今は違う。
たったひとり、やっと愛してくれる人が居るの。
夜勤なのに朝起きて一緒に起きて
あんまり美味しくないはずのご飯を食べてくれる。
「おはよー。あい。」
「ん、おはよう。薫」
寝ぼけてる薫が可愛い。
寝癖と着崩れた服。
「今日はベーコンとスクランブルエッグか?」
「うん」
「芳ばしい匂いにつられてきたよ」
きっと、焼いてる音で起きたんだな。
薫は眠りは浅い方。
「あいの手料理は美味しいから好き。味付けも俺好みだし。」