不思議なもので
あれだけ考えた
あれだけ泣いた
あれだけ苦しかった
あれだけ悲しかった
あれだけ愛し続けていた
それなのに
人の心ってのは
簡単に
新しい色に
塗り潰されていく
浅はかだと笑っていた
自分自身が
よほど滑稽で
潮笑う
だから今はそう
自分と向き合う時間
前を向くのは
自分という存在を
受け入れてから
醜くて 浅はかで 汚れていて
それでいて 傷だらけの
そんな 自分を
ありがとう
さようなら
空に投げて
雨が降りだす
傘はまだ無いの
ずぶ濡れのまま
歌い続けて
いつかは止むと
虚しく笑う
止まない雨は
誰のせい?
君の為なら
離れよう
君の為なら
しまい込もう
君の為なら
背を向けよう
ありがとう
さようなら
傘はまだ無いの
今もまだ
雨が降っている