夢を見る事。
叶えられれば幸せな事はないです。
でもそれは、ほとんどの人が、どこかで置いていく事になります。
夢を見る事。
それは未来の自分を見る事です
。
過去の自分が思い描いた自分の姿であり、それを信じている人の事だと僕は思います。
BUMP OF CHICKENセカンドアルバム「ザ・リヴィング・デッド」
BUMPファンの中で、1位2位を争う人気作品であり、女優の長澤まさみさんも学生時代に狂ったほど聞いてたらしい。
僕自身、本当に好きな作品ですが、これがインディーズ時代に発表したものかと驚愕したほどです。
収録曲を全部紹介したいところですが、一部だけにします。(書いたけど文字オーバーした
)
僕がこのアルバムで一番衝撃を受けたのが中盤に構える、
「K」「リリィ」「Everlastinglie」
の三連戦です。
4thアルバム「ユグドラシル」で「あれ?こいつらヤバくね?」となった僕が次に聞いたのがこのアルバムでして、
メジャーデビュー前の作品だしあまり期待せず聞いてたところに、この三連戦。
そこからです。そこからなんですよ。
藤原基央の世界観に打ちのめされのは。
よくBUMPを聞いたが最後。と言われますが、まさにそうだと思います。
このアルバムを聞いたら最後。あなたは藤くんの細身の身体に満天の星空の如く無限の愛を注…(こんなの書いてっから文字オーバー…)
●「K」
全編物語形式でお送りするこのアルバムの中でも、というかBUMP作品の中でもとても人気の高い作品です。
簡単に言うと、絵描きと黒ねこの物語。
主人公は黒ねこ。
黒ねこは嫌われもの。プライドは高いけど忌み嫌われいた。
そんなときにある絵描きと出会う。
「こんばんわ、すてきなおチビさん。」
黒ねこは優しさに慣れていなかった。
それから絵描きと黒ねこの生活が始まり、二度目の冬がきた。
絵描きは黒ねこに「Hory Night(聖なる夜)」と言う名前を与え、黒ねこも絵描きの優しさに甘え始めていた。
しかし幸せはそう長くは続かなかった。
売れない絵描き。
病気にでもなったのだろうか、その生涯に終わりを告げる。
死の間際、絵描きは黒ねこにこう告げた。
「夢を追って故郷を飛びした僕の事を、待っている恋人がいるんだ。こいつを届けてくれ。」
そういうと絵描きは黒ねこにある手紙を渡した。
そこから黒ねこの壮絶な人生がまた始まる。
「見ろよ、悪魔の使者だ!」
絵描きのように、自分に優しくしてくれる人間はもういなかった。
しかし、黒ねこには誇りがあった。
「ホーリナイト」
絵描きが与えてくれた名前だ。
それだけが黒ねこの支えだった。
どれだけの時間が経ったことだろうか。
黒ねこはついに絵描きの故郷にたどり着いた。
だが、その身はもうボロボロになっていた。
会った事もない人間だったが、黒ねこは約束を果たせた事に、幸せを感じるのだった。
手紙を読んだ恋人は、黒ねこにアルファベットをひとつ加えて、黒ねこの墓を建てた。
その墓にはこう刻まれていた。
「Hory Knight(聖なる騎士)」
タイトル「K」の意味がここで明かされます。
さて、ここからは僕の推測だ。
"手紙にはなんて書いてあったか?"
恋人に対する思いか?
謝罪か?
僕は違うと思う。
おそらく、黒ねことの事が書かれていたと思う。
恋人は黒ねこの事を知らない。
でも最後に恋人は黒ねこに名前入りの墓を建てている。
手紙には、黒ねことの事が書かれており、自分と似たこいつを頼むと書かれていた。
お前を愛しくれる人間は決して俺だけじゃなんだと、黒ねこに伝えたかったんではないかと想像してます。
やばい。熱が入り過ぎたかな…。
でも続けます
二度は書きたくないょ(文字オーバー)
●リリィ
ここはさらっと書きます!
ラブソングがない!と前にも記事で書きましたが、藤くんが公言している数少ないラブソングです
リリィは花の(ユリ)とい意味らしいです。元カノの名前?
簡単に言うと売れない(?)ミュージシャンとその彼女の歌。
主人公はミュージシャン。
ミュージシャンは小さな舞台の上で歌っていた。
思うような曲も作れず、うだつの上がらない生活にイライラしていた。
そんなミュージシャンには付き合っている彼女がいた。
そんな彼女に、いつもミュージシャンは愚痴をこぼしていた。
「かわいいヒトね」
「格好いいよ」
「そういうトコロも全部かわいいヒトね」
いくら愚痴っても、作っても、気取っても、その一言には適わなかった。
ミュージシャンは、そんな彼女に甘えていたのだろうか。
だがそんな日々にも終わりを告げる。
彼女は今のままの彼でも十分好きだったが、
彼はミュージシャンだった。今のままでは満足いかなかった。
さらに上を目指したいという苛立ちがあった。
「ポケット一杯の弱音を集めて君に放った。強がりの裏の嘘を放った。ぶちまけた。」
終電を告げる放送が流れていた。
右手には恋人の左手がある。
だがもうこの左手を離さければならなかった。
何を言えばいいか分からない。
言葉にはならなかったが、ミュージシャンには確かめたい事があった。
しかし、ふと恋人の顔を見たとき、恋人のその顔は笑っていた。
つられてミュージシャンも笑ったのだった。
そしてミュージシャンはまた小さな舞台の上で歌う。
喉をからしながら、精一杯歌う。
あの時言えなかった言葉をひとつ混ぜて、舞台の上で歌っていた。
●Ever lasting lie
さらっといきます。
ラブソング。
公式には発表されてませんが、BUMP作品の中で最高最強のラブソングです。(僕の中)
そしてBUMPの中で最長の歌です。
待つ女と、その男の物語。
主人公は両方。
ある日、女は売られた。
男は必死の思いでそこら中からお金を借りたが、とても足りなかった。
男は恋人を救う為、一攫千金の夢を追う。
しかし、男に待っていたのは長く険しい道であった。
一方女は死んだ町で働いていた。
「信じて、待っていてくれ。」
そんな男の言葉を信じていた女はひたすら待っていた。
誰かの腕に胸に自分の身を預けても、
心だけは愛する人の胸の中だけにあった。
「ああ、神様。あなたでもこの心は動かせないでしょう。幾度目の朝も、変わらず、優しいあの嘘を思い出してる。」
そしてとてもとても長い月日が経った。
ある日、とある町の小さな教会で、長生きで優しいお婆さんが眠りについた。
そのお婆さんは毎朝、なにかを呟いて、微笑んでいた。
一方、とある砂の海の中で、折れたシャベルを持って必死で砂を掘っている老人がいた。
なんでも石油を掘っているらしい。
なんのタメに、だれのタメに掘っているのかも分からなくなるくらいに掘っていた。
人はそんな老人を見て、「あいつ変人だ」と笑った。
以上の3曲です。
3曲に共通しているのが、夢を追う事の虚しさとその後の人生です。
ですが、このアルバムの冒頭の曲「グングニル」では、夢を見る事それ事態は間違いではなく、神様ですらそれは変えられないと言っており、
最後の「グロリアスレボリューション」では、自分の鎖を外してやれ!と力強く言ってます。
「震えてるのかい?それは武者震いだろ?」
のところなんてこっちが震えちまうよ!藤くん!
BUMPのアルバムの中では、なんか雰囲気が一番暗い作品ですが、実は「夢」や「希望」というものが一番詰まっている作品じゃないかと思います。
以上です。ご覧頂きありがとうございます。
そしてこれからは当初の通り一つの記事で一曲にしときます…。
アルバムでは濃すぎる。
ここまで読めたあなたは立派なBUMP馬鹿。