今更ながら「BUMP OF CHICKEN」って名前がすでにもうカッコ良い事に気付いた訳です。
まず響きがカッコ良い。例えば「バ」から始まる有名なミュージシャンと言えば…
爆風スランプ、BUCK−TICK(ばくちく)、バブルガムブラザーズ、BY−SEXURL(ばいせくしゃる)、Bank Band(ばんくばんど)、BAAD(ばーど)、BUMP OF CHICKEN
ほら。ね。並べてみるとやっぱりカッコ良い。ね。
そしてバンド名に意味を持たせているのもこれまたカッコ良い要因です。
「BUMP OF CHICKEN」を直訳すると「弱者の反撃」「臆病者の一撃」という意味らしいですが、英語圏の人だと「鳥肌」と伝わるらしい。
実際どんな意味を持たせているのか不明ですが、「チキン」は否定的な意味でよく使われる言葉で「チキン野郎」「チキンハート」とか、臆病者・根性無しって意味ですよね。
「BUMP」は 衝突する、打ち当てる、という言葉の他にその時に発生する「ドスン」「バタン」等の擬音としての意味も含まれてます。たぶん。
そう考えると、この二つを組み合わせた言葉「BUMP OF CHICKEN」をちゃんと言い表せる言葉って、実は無いんじゃないかと。
最近僕が思うのは、今までバンプが発表してきた楽曲たちを全部集約するとそのままバンド名になるのかなぁ、と考えるようになりました。
特に初期に出てくる主人公達は皆、立場の弱い者ばかりですよね。「ガラスのブルース」「K」「ダンデライオン」「夢の飼い主」他にもたくさん。
しかしどの主人公も皆、何かのきっかけで再び立ちあがったり、上を向いたり、歩き出したりするわけです。その力ってどこから来るのよ?と言うと、どの物語にも必ず渡してくれる相手がいるんです。それで救われる主人公に、リスナーもまた重ねていったりする訳ですね。
こうして考えると「BUMP OF CHICKEN」という名がまるで用意されたように、4人に与えられたバンド名に思えるんです。と最近思った話でした。
09.リリィ
『趣向を変えて、懐かしい曲をやってみようと思います
』とMCで語るチャマ。
本来ならこの辺りで恥ずかし島のはずなんですよね。でも武道館の設計上それは難しいという事で、今回のツアーで初めてステージだけの演奏になったわけです。
さらにチャマのMCが続きます。
『10年以上ぶりにこの曲をやろう
ってなって、最後にいつやったか誰も思い出せないくらい久しぶりなんです。』
もう会場中ざわざわ。何の曲何の曲?って(笑) 僕も密かに「ひょっとして…ロストマン?マジ?」と焦り始めていました。そして固唾を飲んでみんなチャマのMCに耳を傾けます。
『この曲をリハーサルでやっている時、色んな事を思い出した。ヒロとヒデちゃんが大学受かった時の事とか、初めてプロデューサにあった時「でかいな
」と思った事とか(笑)藤くんと一緒のカフェでバイトしてた時の事とか。はじめてライブやった時の事とか。その時のお客さん2人しかいなくてね。』
『え〜』
『ほんとほんと、2人しかいなくて、奥の方にいてね。でもね、ちゃんと藤くんがその2人に「ありがとう〜」って言っててさ…』
と、ここまで笑顔で話していたチャマが急に黙って下を向いてしまいました。あれ?どうしたんだろう?と見ていたら…。
『ダメだ…』と一言。
ん?え?あれ? あ!
チャマが泣いてる!!!!!!!!!!
((((゜д゜;))))
後ろを向いて喋れなくなってしまったチャマ。そこへ藤くんがチャマに近寄り肩をそっと触って何かを話し掛けていました。
マイクと遠い位置にいたので何を喋っているのか分かりませんでしたが、その光景に周りの人達はもらい泣きをしていました。
その時僕はと言うと、正直この時なにが起こっているのかよく分かっていなくて、とりあえずステージをじっと見ていました。
ポンポンと藤くんが肩を叩き、チャマが再びマイクの前に立ちました。そして大きな声で。
『ベストってすげーなって
本当にありがとう
こんなライブが出来るなんて思ってなかったから…』
また泣いて喋れなくなりそうでしたが『よし、もう泣かない』と言うとなんとチャマが。
『ウ○チ
ウ○チ
ウ○チ
』を連発。どどどどうしたチャマ(・・;)
『ウ○チ
ウ○チ
よしもうオッケー
』
どうやら泣かない為の呪文みたいです。小学生か(笑)
そしてまさかのリリィ。これは感動しました。チャマのMCと歌の歌詞がシンクロして今まで聴いてきたリリィとは全く別物の感動です。
この歌はまだ駆け出しのミュージシャンとその恋人の物語です。バンプの中では唯一にして最強のラブソング。細かい描写が映画を見ているようで、リスナーはラストまで一気に物語へ引き込まれていきます。
でも、今回だけは違いました。「低いステージの上、必死で格好つけた」の部分がデビュー前のバンプの姿を投影していて、その歌を満員の武道館で歌っているという状況。
なんか良いですね。リリィの「もう一つのエンディング」を見た気分です。これは本当に感動しました。
そしてリリィを演奏後に藤くんが『あ〜間違えなかった
間違えなかったよ俺(笑) いや〜、やってて泣きそうになったわ、やばかった
』
『すげー久しぶりの曲やって、古い歌とか知らないんじゃないかって不安もあったけど、みんな声援くれて嬉しいです。本当にありがとう』
そして感動もそのままに、次曲が「ray」となるわけですが…。
それはEで書きます…。
別に狙ったわけではないですが、今までで一番長い記事になってしかも1曲しか紹介できませんでした。前半部分いらないよというツッコミはそっと胸にしまっておきましょう。
でもコメントありがとうございました。m(_ _)m