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名前の通り創作用(一次二次混合)/最近は一次メインすぎて二次創作は疎か/基本的に腐ってるので観覧注意
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混沌から生まれる奇跡を楽しむ新境地バトン〜現実世界の学校編〜
お子様の自己紹介用バトン
新境地を作りたいという欲望が中途半端に作用した結果ww
時間にしたらたったの1日程だっただろう。しかし、それがもっと長く感じてしまっていた。『離れることによってお互いの大切さが分かる』というのは正しいなと確信できる。離してみて分かった。使いはやっぱり俺の為を思ってくれていること。そして、こいつ…そーせーじは俺がいなければダメだと。熾天使だからだろうか?こいつは俺の側に常にいたがっている。『神の側にいないと、俺死んじゃう』って言うのも、冗談には聞こえないくらいだ。それは今後の不安要素だ。なのに、どこかでそんなそーせーじを愛しく感じている俺もいる。たとえ何があっても、そーせーじは俺の側にいてくれる。そんな自信が俺の中にあった。
“熾天使”でなくなったそーせーじは、“神”でなくなった俺を想ってくれるのだろうか?
そーせーじが愛しいからこそ、もっと本気で想っていてほしくなる。そしたら俺はお前をもっと愛すから。お前をもう離さないようにするから。もう、こんな思いさせないから。
ふとそーせーじが目を開いた。俺は何時間こんなことを考えていたんだ、とふと我に戻る。
「んー……、か、み…?」
俺は頷いて微笑んでやる。そーせーじの頬はもっと幸せそうに緩んでいく。
「へへっ…!ただいま、神…!!」
「おかえり、そーせーじ」
俺の中で暖かいものが沸き出してくる。これが何なのか、俺はこれをそーせーじへの愛しさだと思っている。そっとまだ眠そうなそいつの頭を撫でてやる。そーせーじは目を細めてしばらくされるがままになっていた。そんな姿を見ていると、俺の中で沸き出しているものが、更に加速度を上げていく。それに影響されて、髪の毛に触れていた手がそーせーじの頬に移る。俺の指が触れると、そーせーじはそっと目を閉じた。まるでそれは俺の行為を完全に受け入れているようだった。俺の中で愛しさが止まることなく流れていく。それはどんどん温度を上げているようだった。抑えられなくなる前に、と俺は慌てて指を離した。
「そーせーじ、お前……」
そーせーじは不安そうに俺を見上げていた。そんな顔をするなと言いそうになった。その前にそーせーじはもう一度目を閉じた。どう見ても意図的だった。眠いからではない。俺に訴えかけるようにほんの少し目を閉じた。そしてから照れくさそうに笑う。俺がこいつにこんな表情させているんだと感じた。
「ごめん、神。何となく俺の言いたいこと分かる?」
俺は黙っていた。余裕がなくなっていた。鼓動が激しくなっている。そーせーじは困ったように笑っていた。俺に向けて左手を差し出すと「神」と呼んでくる。
「俺、すげぇ神と離れてて辛かったよ。1日とは思えないくらい神と会ってない時間が長く感じたんだよ。なあ、神、だからさ、俺、それを取り戻してぇんだよ。こんなこと言ったら、俺のこと馬鹿だなって思うかもしれねぇけど…やっぱり言ってもいいかな。…俺、もっと神に触れてほしい」
抑え続けるのは限界だとすぐに察した。そーせーじの手を握った。そーせーじが微笑む。
「お前は馬鹿だな、本当」
そのまま唇を合わせた。そーせーじの左手にそっと力が入る。何度も合わせた。互いを求めるように、1日という時間を埋め合わせるように。どんどん激しくなっていった。どんどん俺達の距離は縮まっていった。俺の体を走る愛しさは止まる様子がなかった。そーせーじの体温は上がっていった。高揚して頬から全身から真っ赤になっていた。
「神…っ!!俺、やっぱり神のこと大好きだ…!!離れたくねぇよ、ずっとずーっと長い時を一緒に過ごしてたい、神の隣にいたい…!!それが俺の生きる道なんだよ、神……っ!!!!」
そーせーじは笑っていた。でも目からは涙が溢れていた。大きなその粒は暖かかった。声も少し涙ぐんでいた。それでもこいつは笑う。真っ直ぐ俺を見ている。俺の口元からも笑みがこぼれる。こういう奴だからこそ、そーせーじが愛しいんだ。
「分かったよ、そーせーじ…!今回でよく分かったから、お前は俺の側にいないといけねえってな…!!ただ、後悔すんなよ?俺等が過ごしていく時はすっげえ長いんだからな…?」
そーせーじの顔がうんと輝いた。真っ赤な顔が幸せそうに笑う。
「おう、大丈夫だよ、神…!何百年ってことになっても、この気持ち変わる気しねぇからさ!」
そーせーじの言葉は真っ直ぐだから、そーせーじの視線は真っ直ぐだから、そーせーじの想いは真っ直ぐだから、俺はこいつを信じてる。
迷うな、俺。こいつがいる限りは俺は“神”であり続けるから。“神”を辞めたいって思っても、こいつがそれさえも止めてしまうだろうから。こいつの想いが熾天使の力によるものでも、今のこいつは間違いなく俺の熾天使であり続けるんだから。そーせーじは本気で俺を想っている。真っ直ぐに俺を想っている。真っ直ぐ俺の元にやって来る。だから、迷わなくていい。俺も自分の想いに真っ直ぐになればいい。
そーせーじの首筋に噛み付いた。俺を覚えた赤い身体はそれに喜んだ。
迷いなんてなかった。迷っていたのは俺だけだ。俺ももう迷うことを止めた。こいつと一緒にいるんだ。こいつの側にいてやるんだ。愛していくんだ。
いつもよりも今日はしきりに首筋から離れずにいた。そーせーじの首にたくさんの俺の痕を残した。そーせーじは気持ち良さそうに息を吐いていた。
「かみー……、俺、今、すっげぇ幸せ……!だって、相手が神だもんなー……?他の奴だったらこんなこと思わねぇよ、なあ、神……っ」
「分かってるよ、そーせーじ」
いつもよりも身体の隅々まで愛撫をした。けしてそーせーじは嫌がらなかった。ずっと嬉しそうに笑っていた。絶対に離してたまるかと、その笑顔を見て思った。だからこそ、丁寧にそーせーじの身体へ口付けをした。指に愛しさを込めて撫でてやった。
俺には自慢の熾天使がいる。熾天使は神を讃え、神への情熱で身体が燃えている。そして真っ直ぐに俺へ向かってくる。だからこそ、俺も同じように真っ直ぐに向き合ってやるんだ。未来永劫この炎を消さないように。
おわり
CP色強め(当社比)新境地
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