総務省は10日、携帯電話が使えない集落が全国に3240カ所あり、3万9000人が影響を受けているとの試算をまとめた。この地域で携帯電話を使えるようにするには1020億円以上のお金がかかると指摘。使えない地域をどこまでなくすのかや費用負担のあり方を巡り今後、議論になりそうだ。

通信政策について議論する審議会の委員会で公表した。

固定通信の光回線については、使えない地域の人口が約74万4000人で、整備には2832億円かかるとした。

政府は税金や年金などの手続きをパソコンやスマートフォン(多機能携帯電話)でできるようにしたり、遠隔医療を普及させたりすることを目指している。その場合、インターネット環境の整備が不可欠。
だが、人口の少ない山間部や離島での携帯電話の基地局やケーブルの整備をどう進めるかが課題になっている。
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