新型コロナウイルス報道を検証 マスコミ倫理懇談会の分科会

2021年12月14日 18時36分

 新聞社や放送局などでつくるマスコミ倫理懇談会全国大会の分科会が14日、オンラインで開かれた。「新型コロナウイルス報道の検証」をテーマに、記事や放送でコメントする有識者をどう選ぶべきかなどを議論した。

 NPO法人医療ガバナンス研究所の尾崎章彦医師は基調講演で、有識者の中に製薬会社から「講演会の対価」などとして謝金を受け取っている人がいると指摘。「違法ではないが、忖度してしまう」とし、コロナ治療薬の有効性に関する発言の中立性が損なわれる可能性があると強調した。こうした金銭関係を「メディアが伝えようとしているかどうかが重要だ」と問題提起した。