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拝啓、世界の片隅から

「たっ、大変だぞ!!」バターン



「ひゃっ!?」ガシャァ
「………!…」
「も〜!虎ちゃんのせいでジェンガ崩れちゃったじゃ〜ん!!」

「悪い、ってか遊んでる場合じゃ無いぞ!?」

「どうしたのさ勇音?そんなに慌てて」

「湯呑み持って寛いで居る場合でも無いって!!
どうやら、現れたらしいぞ!!?」

「何が?」

「シンフォニアが!」

「あ〜…確か『首だけ所長が持ってたのを二代目が強奪したアレ』だっけ?」

「何か解釈おかしいけど、とにかくそれがコッチを狙ってるらしいって…」

「え〜!?ど、どうしよう?」

「…目的は…?」

「分からない、でもH世界の二代目が攻撃する理由なんて無いんじゃ…?」

「わ、私、カヲスで会ったけど…二代目さんは、二代目さんは…」ブワッ
「きさきさは泣かせられたんだもんねぇ?」
「………」ナデナデ


「………強いて言うなら…」

「鏡人、何か分かるの?」

「…分からない…が…心当たりなら…」

「何だ?」

「…漣がシンフォニアにハッキングを仕掛けたらしいから…報復か技術をロストさせる、か…」


「ツンデレ野郎何処行った〜!!!!?」

「あ、今おじさんの所で説教されてるみたいだよ?」

「是非精魂叩き直してやって欲しい」キリッ


「そ、それより…シンフォニアの方が…」

「木城から聞いた話だと『2月14日未明。上空400万メートルにシンフォニアが突如として出現した』らしいよね」

「じゃ、壊そう!」

「無茶言うなって!!」


「ビトナ&狼狂で爆砕轟沈☆!」キラッ

「無理だから、まず400万m届かないから。
更に衛星は大気圏外に有るから、宇宙だよ」


「じゃあ、アッキーが狙撃する!」

「……無茶振りだな…」


「…せめて二代目さんに連絡取れると良いんだけど…」

「まずいって!ヤバイって!!」

「斎の移転で技だけ飛ばす、とかは?」

「あ、の、五鴉君…今居なくて…」

「悪魔野郎何処行った〜!!!!」

「斎って神出鬼没だからなぁ」

「…漣にもう一度アクセスさせるか…?」

「でもN世界のカヲスに居るなら行けないんじゃ無い?」

「…やっぱり壊すしか無い、のか?」

「ほら〜!だからそれが良いってアタシも思うよ〜?」

「…妙だな…」

「確かに気になる所は有り過ぎるねぇ?」

「だが、今一番大事なのはシンフォニアが狙ってるって事だ」

「あ、あの…」

「どうしたの?綺咲」

「出現から既に6日程経ってるから、攻撃までの時間ってどうなのかな…なんて」

「あ。確かに約一週間になるな!」

「…まさか…カヲス波の影響か…?」


「え。えぇぇぇ!?シンフォニア(カヲス)とか勘弁だろ!!」

「あるいはシンフォニア(物理)とか?」

「ダイレクトアタックとか隕石かよ!?」

「…何にせよ危険には変わりが無いわ…」

「ど、どうなるって言うんだ一体〜!!!?」


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