んん?
夢鯨君、君って髪の毛赤っぽく無いんだ!?
そうかそうか、金色に見えそうな薄い茶色なのか……へぇぇ……
斎とはもう根本的に違うのかぁ〜……
知らなかったよ←←
あ、でも目の色は面影が有るような?
で、
夢鯨君。君が短杖使うのは知ってるよ?
そうそう。
姫菜みたいに指揮者モーションみたいな使い方ね。
知ってたけど、何で腰に銃さげてんの?
灰色?銀色?の銃。
君って数学者であって、銃士じゃ無いよね?
うん。
何で数銃職みたいになってんの??
あ、カヲス産だから?
いやいや、君そんな武闘派じゃ無いよ?
知ってる?あぁ、そうかぁ〜……
でさ、何でその銃口を斎の眉間に向けてんの?
下剋上?あ、違う。
短杖の切っ先は?
え?颯刃??
う〜ん……よく解らないなぁ。
あと、オリーブ。
そんなビジョンの話。
そんな言葉を呟くとして、君は何を思うのか?
「ごめん、今ちょっと上手く笑えないや」
君が、何時も笑える訳が無いことぐらい当たり前なのにね?
「ごめん、泣きたい」
君が、何時も頑張っている事に慣れてしまってはいけないんだろう。
「……ごめんなさい……」
言葉よりそれは雄弁だから、君にだって心は在るって事だ。
「ごめんね、ちょっとだけだから」
迷うばかりで心細いのも、誰かがいる大切さの裏返しでしょう?
「ごめんなさい、ごめんなさいっ」
迷ったあげくの自責だって、間違いだって良いじゃない。
「ごめんねぇぇっ!!」
内側の衝動は時には慟哭の様に沸き上がって、止めどなかったり。
「……ごめん……」
あるいは、正反対に静寂に流れてしまうみたいで。
「るっせぇよ、黙っててくれ……今だけだからよ」
見上げた空が、異様に青く高く広く澄み渡ってしまったからだったりする。
君は
君は、泣かないの?
「何故?」
悲しくないの?
辛くはないの?
痛くはないの?
君は……
「解らない、な」
そう言って、相変わらずの笑みを浮かべる。
「大丈夫だよ」
見上げた空の向こう側。
「代わりにいっぱい、泣いてあげるから」
そう言って、相変わらずの笑顔を浮かべた。
そんな、やけに静かで騒がしい晴れの午後の話。