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Decision of crow.



世界とは、選択により創られる。
そして、決断により壊される。


ーーーーーーーーーーーー



今、一つの決断が道筋に解を成した。

継いだ蒼焔、流れた鮮血。

行かなくてはならない、否。
初めから行くと決めていた。

この世界では無く、あの世界でも無い場所へ。

地を蹴る。
指し示す0,0,0の地点を定め、身体が浮遊した。

戦争は混迷を極め、数多の生死を別つ惨状だろう。
しかし、興味も湧かないそれを横目に、塔の最上部へと最短距離で向かう。

しかし、それは不可視の壁に阻まれた。
円柱を模す中心点に囚われる。

遠い眼下に、その男が立っていた。


(成程、コレもまた予定調和。
ならば策に乗るのも一手)


引き金が下ろされ、膨大な量のエーテル魔力に押し流される。

一瞬。罅割れた世界線へ飛び込めば、瞬く間に退路を絶たれた。

しばらくは魔力に乗り進むも、やがてそれも削られ、消滅した。

この際へは自らの力で進まなくてはならない。

ζの小路、難解な数列が行く手を阻む。
解き明かした解で振り払い、先へ。

単調な作業の中で、摩耗していく身体。
存在定義たる数値が削り、失われ、やがて個は消え去る。

足が、腕が、胴が、消えてもまだ先を目指す。

残された指先と左目が費える瞬間に、声が聴こえた。


「君は僕で、僕は君だ。
今、僕は君に成り、君は僕を以て証明される。
Q.E.F. それが僕の解だ」


再び開かれた眼。
手に入れた身体は進数。

弾かれる様に小路から飛び出し、墜ちる。
否、墜ちていく。


さて、今。眼前に写るは二筋の道筋。

一方は、白刃と共に吹き抜ける緑の線。
もう一方は、硝煙と共に駆け抜ける赤の線。

分岐路なのだ。と認識する。
コンマ数秒間が永劫に錯覚する瞬間。

求められるディシジョン。
俺の解は……ーー








右目を隠し、左耳に囁く。


「共にイこう、その先へ」


何時かの約束を果たそう。
責任を取って貰おうか。

最大数値を選び、進数は内側に融け交じる。

5+9=14 = 1+4=5

融け交ざっても再び還る道筋。

さぁ、扉を開いた。その先へ。






左目を隠し、右耳に囁く。


「共に壊してヤろう、全てを」


飽々した運命を、下らない柵を。
欲望と感情の赴くままに。


最小数値を選び、進数を内側に捩じ交じる。

5+1=6

割り切ってしまおう、過不足無く。

さぁ、扉を開いた。その先へ。






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全てが終ったその先に立つ



『災厄』が鎮まり、『戦争』が終った。

これはかつての『未来』の話。



















本編終了後の皆をさらっと書きます

前にも書いた気もするけど



皆、成人してそうかな?
外見変わったのも居れば、そうでも無いのも居ます



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