福岡県筑後市で、リサイクルショップの経営者夫婦が従業員の男性を殺害したとして逮捕された事件で、調べに対し夫は「日常的に暴行を加えていた」と供述していることが、警察への取材で分かりました。警察によりますと、夫婦の周辺では複数の人が行方不明になっているということで、慎重に関連を捜査することにしています。

福岡県筑後市のリサイクルショップ経営、中尾伸也容疑者(47)と、妻の知佐容疑者(45)は、10年前の平成16年5月上旬から6月下旬までの間、自分の店で働いていた日高崇さん(当時22)に暴行を加えて殺害したとして、16日、殺人の疑いで逮捕されました。
警察は、記者会見で2人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
警察によりますと、日高さんは亡くなる半年ほど前から店舗や夫婦の自宅のアパートに住み始めたということですが、これまでの調べに対し、夫の中尾容疑者は「日高さんに、日常的に殴る蹴るの暴行を加えていた」と供述していることが警察への取材で分かりました。
警察は暴行が始まったきっかけや動機などについて詳しく調べています。
また警察によりますと、夫婦の周辺では従業員や小さな子どもを含む親族など複数の人が行方不明になっているということです。
このうち数人について、中尾容疑者は「すでに死亡している」と説明しているということですが、行方が分からなくなってからかなりの時間がたっていることなどから、警察は慎重に関連を捜査することにしています。
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