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夢幻廃墟〜儚き灯火〜

忘れないで

忘れないで

其の心に刻み込んでー…


「此処は何処だろう…?」

何も見えない薄暗い空間

気が付くと俺は此処に居た

「…誰も居ないの…かな?」

何かが出てきそうな雰囲気の静寂に恐る恐る足を進める

不意に、視界が開けた…

「此処はー…」

廃墟だ、結構錆や腐食が目立つ建物

その内部に俺1人が居る

不気味だ

剣の柄に手を添え、警戒しながら歩く

錆びたドアが目に入る

何故か気になってそのドアノブに手を掛けた

思いの外簡単にソレは開く

中に、1人の人影があった

「あ…あの…?」

恐る恐る声を掛ける

長身な影の姿はハッキリしない

薄ぼんやりとした空間が形を帯び始める

『……火澄……』

俺は驚きの余り声が出なかった

「……父…さん?」

紛れもなく瓦礫の側に立つのは父親の姿だった

「父さん、無事だったんだね!!?」

再会を喜び俺は父さんの元に走る

…やっと、逢えた…

そう思った瞬間だったー…

「…え…っ…?」

無意識に体が剣を振るう

その刃は、眼前の人物を斬り裂いた

視界の隅に赤い飛沫が舞う

やけにゆっくりと、その人は崩れ落ちて行った…

「父さん!!」

我に返り負傷した父を見れば、赤い海に浮かぶ様でー…

手遅れだと、一目で判った

「…何で…?」

何で、どうして…?

どうして俺が父さんをー…?

血に染まった剣を見つめたまま震えが止まらない

刹那、何かが蠢いた

瞬時に顔を向ければ父の死体は無く、違う廃墟の中に居た

赤に染まった筈の場所に、違う人影…

いや…人と言うには余りにも違い過ぎる…

その片腕は蟷螂の刃、背から生える蜘蛛の足は蠢きを止めない

だが…その人物を俺は知っていた

「どう、して?」

どうして此処に居るの?

「どうして?」

呟きに答えは無かった

影が間合いを詰める

「…ッ!?」

猛攻…何故…?

「止めろっ!!」

刃を弾き、距離を取る

「どうしてだよ?生きて居るなら…何で…」

こみ上げる感情に無意識に手を堅く握った

「何で彼女に逢いに行かないんだよ!!?」

泣いていたんだ

傷付いていたんだ

それでも待っていたんだ

それはー…

「それは、お前が大好きだからだろう!!!?」

一際大きく叫んだ後、耳に残る静寂が痛い

彼奴はいつもの様に強気な笑みを浮かべている

それがいつも何故か勘に障った

「答えろ」

不敵な笑みは続く

「答えろよっ!!」

再び刃が交じり合う

硬質な音色

攻撃の衝撃

無我夢中で、応戦する

翳された腕に刻まれた魔法陣

放たれる熱に俺はバランスを崩して転倒した

「…っ…!」

目の前に、彼奴は居る

俺じゃ到底勝てない、彼奴が…

傲岸不遜で、ナルシストで、誰彼構わず口説いては笑う

彼女を抱き寄せて、からかって…

カレーばかり食べて、俺が迷惑してたんだぞ?

喧嘩した、彼奴はー…

「!?」

まただ

「また」勝手に動いた…

刃は深く、その細い体を貫通した

赤が降って来る

「…ぁ…」

駄目だ

崩れかかる体を全力で支える

「   !!」

名前を叫ぶ

赤が止まらない

「しっかりしろよ!お前、医者だろ!!」

いつの間にかその姿は、普通の人間の姿になっていた

「死ぬなよ!!天才なんだろ!?」

叫びとは裏腹に熱が抜け、重さが増す

「彼女をどうするんだよ!!また泣かせる気か!?」

そんな事、許さないからな

絶対…絶対許さないんだからな?

視界が滲んで見えない

何で、何で…

気が付けば最初の薄暗い空間だった

赤に染まった体で呆然と俺は呟きを繰り返す

「どうして…嫌だよ…」

嫌だよ、何で?

「…死んじゃ…やだよぉ…!!」

誰もいない空間で

涙を止める術も無い

この手が、剣が命を奪うの?

俺が、殺してしまうの…?

「やだよ…嫌だよ…嫌だ…っ…!!」

暗色に取り残された俺は、ただ、答えの無い熱に侵されていたー…
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十人十色

遂にキャラ枠が埋まりきりました〜w←

学生に年齢は(多分)関係無い!!

…って事でまさかの成人学生、月影さん合流www

案の定CP吹っ飛びましたよ…orz

良いさ、体で稼がせるさ…ふふふ…(黒笑)

知覚者では無い彼は学園審査を騙してまで随従したいのですなww(ぇ)


しかし…イメ貼ったキャラは削除出来ないからスキル選びがキツイですな;

EP毎に増えるから困りモノですよ…(汗)

まぁ、そんな深く考えて無いんだけどね←←

漣:そんなんだからボス戦で無効なのに陽動散発する羽目になるんだろうが…(半眼)

あ〜あ〜…聞こえない〜…(レッドカード使用←)

漣:Σまた強制排除かry…(パタッ)


皆個性モノ揃いですが、何卒宜しくお願いしますね〜(笑)
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