夏風、叫びもしなかった快晴の空の下から逃げ出して
ビルの上から見えた蜃気楼、朝日が輝き風が舞う
手に掴んだ存在は不可思議で、興味を湧かせるには充分だったから
ただ、何度も何度も君を捜している
窓を開けた時に、吹き込んだ風と世界が笑った気がした
新しい世界は怖かったけど、君と一緒なら一歩踏み出せると信じたから
手を差し延べてくれた君に、貰われるのも悪くない
肩を並べて走り抜ける一瞬を笑い合える時間はそう、永遠じゃ無かっただけだ
「一緒に行こうよ」
傲慢に差し出した手を掴まえて、
風が何時か止まっても確かに“此処に居るよ”って、笑って?