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陽炎の様で朧気な影の輝き



細い細い線の上を、踏み外さない様に慎重に歩く


それは、ひどく恐ろしく、当たり前で、退屈な道



誰かはそんな風に評定した



でも




細い細い線の上に、俺は立つ

落ちるのは怖い

それでも

歩く


走り出す、跳ねる、飛ぶ


躍動に視線が集い、いつしか熱気が揺らぎだす

息を呑み、歓声が湧き、一礼の後に拍手が起こる











あの日、俺を動かした小さな風は霧散して空気になった

胸一杯にその空気を吸って、動く事は今も変わらない



汗だくで、苦しい呼吸から精一杯の一歩を


その先で顔を上げたら、眩しい位の輝きが有った

それが、何より嬉しいんだ

彼奴の言葉を借りるなら、俺はそれが『好き』なんだ







誰かが言った

「そんな事より、もっと身になる事をするべきだ」

って

それは正論だから、否定はしない

だって、お腹一杯になる訳でも、金になる訳でも無いから


でも、きっと俺は止めない


お金や物質的な事は大事だ
でも、それだけじゃ足りないだろ?


ただ食べて稼いで寝るだけの日々じゃあ、つまらなく無いか?


100の辛い苦しい記憶に埋もれてしまっても
たった1つでも『楽しい』と感じられた記憶を持って欲しいから



忘れてしまったとしても、そんな時間を確かに過ごして欲しいから



楽じゃ無い道だ
決して正しくも無い生き方かも知れない




それでも





舞台は始まる

今一瞬を幻の様な現実に変える

魔法は使えないけど、精一杯、演じるから



「負けないから」


誓った小さな約束





繋がった線の上を、今日も俺は踏み出した







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