「コロナを季節性インフルと同じ『5類』として」安倍元首相が注目の発言
2022年01月04日 06:00
SAKISIRU編集部
オミクロン株の市中感染拡大が懸念される中、安倍元首相が、現在感染症法で上から2番目の「2類相当」に分類されている新型コロナウイルスの位置付けについて、季節性インフルエンザと同じ「5類」に格下げすることも選択肢との認識を示し、注目を集めつつある。発言は、読売新聞の同日付朝刊のインタビューで掲載された。
安倍氏のインタビューは、岸田政権のここまでをテーマにしたもので、ここ最近一部で報じられている岸田首相との「不仲説」を否定。デフレ脱却などの政策面に触れた後のコロナ対策のくだりで、岸田政権の3回目のワクチン接種前倒しを「大いに評価」。さらに「今年はさらに踏み込み、新型コロナの法律上の位置付けを変更してはどうか」と提起した。
新型コロナは感染症法で現在、ジフテリアや結核、鳥インフルエンザでも病原性の高い「H5N1」型などの「2類」に相当すると特例的に位置付けられているが、入院治療を原則としているため、病院や保健所への負担が大きく、5類に格下げし、軽症者や無症状については隔離施設や自宅療養とするなど、現場の負担を和らげるべきとの意見が出ている。
安倍氏も同様の考えのようで、「感染の仕組みが次第に解明され、昨年末には飲み薬も承認されました。オミクロン株への警戒は必要ですが、薬やワクチンで重症化を防げるならば、新型コロナを季節性インフルエンザと同じ『5類』として扱う手はあります」と述べた。
国民・玉木雄一郎代表 新型コロナは「5類相当に見直すことを検討した方がいい」
2022年01月13日 12時31分
東スポ
国民民主党代表の玉木雄一郎氏が13日、ツイッターを更新。新型コロナウイルスの5類相当見直しに言及した。
玉木氏は医療従事者について、後藤厚労省が毎日検査を行えば勤務することができると見解を改めたという記事を添付。
「条件緩和の方向には賛成だか、なし崩し的な個別対応ではなく」とした上で「・原則5ヶ月に3回目ワクチン接種を大幅に前倒しすること・経口治療薬の供給強化などの対策を進めて、指定感染症の分類そのものを5類相当に見直すことを検討した方がいいと思う」と現在の2類相当からインフルエンザなどと同等の5類相当へのダウングレード検討を提言した。
現在感染拡大中の変異種・オミクロン株は重症化はしにくいと言われるものの、感染力が強く、2類相当の扱いのままでは医療崩壊しかねないと懸念されている。
小池都知事、コロナの5類検討求める
2022/01/13 19:00
東京都の小池百合子知事は13日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けに関し、危険度が5段階で2番目に高い「2類相当」としている現在の分類を、今後の専門家の知見次第では、季節性インフルエンザ相当で危険度が最低の「5類」への引き下げも含め検討するよう国に求めた。都のモニタリング会議後、報道陣に語った。
小池氏はオミクロン株の性質によって病床や宿泊療養施設の確保数が左右されると指摘。「オミクロン株に対する国の知見を共有して、より効果のある方法を効率良くやりたい」と述べた。
岸田文雄首相は同日、新型コロナの感染症法上の分類を当面見直さない考えを示した。
吉村洋文知事、国に対し「議論して方向性示して」5類への見直しの議論も
1/12(水) 16:43
日刊スポーツ
大阪府の吉村洋文知事(46)が12日、府庁で定例会見を行い、この日の府内の新型コロナウイルスの新規感染者が1700人前後になる見込みであることを明らかにした。感染急拡大を受け、吉村知事は国に対して「オミクロン株とどう向き合うのか、正面から議論して、方向性を示してほしい」と要望した。
吉村知事は「今後、感染が急拡大する可能性がある」と危機感をにじませ「第6波の入り口でこれ(この数字)だと思っている」と述べた。
新型コロナウイルスは、感染症法で危険度が5段階で2番目に高い「2類相当」の指定感染症として位置づけられているが、季節性インフルエンザや麻疹(はしか)などと同じ、最も危険度が低い分類となる5類への見直しの議論もある。
一方で5類にした場合「保健所の関与が少なくなり、各自は病院に行くことになる。ある意味で、行政としては感染のコントロールを放棄することになる。感染の拡大リスクは圧倒的に高くなる」と説明した。
その上で「そのリスクを取ることにより、社会を回していくのか。そこを許容するのかどうか。すべてのクリニックが患者を拒否することなく、受け入れる社会にするなら、国で本質的な議論をしないといけない」と強調し、「オミクロン株とどう向き合うのか。これは国としての方向性の問題だと思う」と主張した。 さらに「正解はないと思う。どっちもノーリスクではない。まさにどっちを選ぶのかということだと思う」とした。
スペイン:新型コロナをインフルエンザと同様に風土病とみなす議論をすることを要請
2022-01-12 23:45
スペインは欧州に対し、インフルエンザと同様のモデルを設定してその推移を監視することで、Covid-19を風土病として扱うことができるかどうかを議論するよう求めています。
ペドロ・サンチェス首相は昨日、ラジオ局カデナ・セルのインタビューに応じ、「これは必要な議論であり、科学は我々自身を守るための答えを与えてくれた」と述べ、パンデミックが始まって以来、ウイルスの致死率は低下していると付け加えた上で、「我々は、新型コロナがパンデミックから風土病へと進化したことを評価しなければならない」と述べています。
ヨーロッパの広い範囲で流行している最新型のオミクロンは、感染が急増しているにもかかわらず、入院や死亡の割合が以前の変異株よりも低いことから、サンチェス氏はこのコメントを発表しました。