澤路さんは夢の中で推理小説を読んでいた。
最後まで読んで犯人がわかると、その犯人に口封じのために殺されると噂される、曰く付きの作品だった。
物語が佳境に差し掛かると、地の文の様子がおかしくなる。
そして彼は語りかける。
「あなたはページをめくるのを止める。自分ひとりで目覚めるために」
次の瞬間に、娘の泣き声で目が覚めた午前3時。
夢の中で最後まで読んでたら、と思うとゾッとする。
ログイン |
鐘子が見たこと、聞いたこと。説明がつかないことが、確かにある。
澤路さんは夢の中で推理小説を読んでいた。
年 齢 | 35 |
誕生日 | 5月26日 |
地 域 | 東京都 |
職 業 | 公務員 |