暗いな、と泉谷さんは思った。
電球がおかしい。
切れかけている? そういうわけでもない気がする。なんだか、暗いのだ。
気になった泉谷さんは、電球を外した。
やっぱりおかしい。表面が黒ずんでいる。
汚れかと思ったが、そうではない。拭いても落ちる様子がない。
――どうせ、捨ててしまうんだから。
そう思い、思いきってベランダのコンクリートに叩きつけ、電球を割った。
出てきた。
おびただしい数の、虫の死骸。
ログイン |
鐘子が見たこと、聞いたこと。説明がつかないことが、確かにある。
暗いな、と泉谷さんは思った。
年 齢 | 35 |
誕生日 | 5月26日 |
地 域 | 東京都 |
職 業 | 公務員 |